(ムネアカオオアリ)
ここ最近、アリが増えすぎてヤバい状態かもしれません。そもそも作品制作の一環として蟻を飼育し始めたのですが、ことのほか繁殖はゆっくりであり、思うように増えません。そこで焦りが生じたのか、コロニーと種類がやたらと増えてしまいました。
(トビイロシワアリのコロニー)
事の発端となった蟻が、トビイロシワアリです。多雌で、爆増が期待できるとの事でしたが、3か月少々ではやはり大したことは無く、最初のコロニーは現在1000〜1500匹ぐらいでしょうか・・女王は5匹で始めましたが、2匹淘汰されて、現在は3匹、ただそれでもワーカーが増えたので増産体制で、増えているといえば増えています。写真のコロニーは、ぼくが採集したコロニーで、女王は沢山います。ただ、やはり後発であり、軌道に乗るのには2か月ぐらい必要なのかもしれません。トビイロシワアリの卵から成虫になるまでは、30~40日ぐらいでしょうか?そう考えると一月では安定はしません。ただ、このように卵を産んでいるので、一月半後にはかなり増えているかもしれません。
このトビイロシワアリなんですが、けっこう女王がワーカーに殺されるという印象があります。そこも不安定材料ですね・・最初女王が多くても、淘汰されて少なくなる印象です。そこからは安定するんですがね・・

(キイロシリアゲアリの初期コロニー)
色の黄色い蟻が欲しくて購入した新女王ですが、卵から成虫が生まれるまで3か月を要しました・・いやもっとかな?作品制作からは脱落です。ここまでゆっくりとは思いもよらずで、新女王からでは年単位じゃないと無理と納得しざるをえませんででした。ただ、卵からサナギまで控えがいるので、一度このサイクルが出来上がれば順調に増えるのでしょうね・・ただし、ワーカーが小さすすぎて扱いに困っております。果たして増えるのでしょうか?
(アズマオオズアリのコロニー)
キイロシリアゲアリは諦めて、他の黄色いアリということで白羽の矢が立ったのは、このアズマオオズアリです。これより先にオオズアリを飼育していたのですが、ある一定以上増えると爆増することが分かったので、近い種類のこちらを飼育することに。
予想通り、めちゃくちゃ卵を産みまくっている感じで、今後期待が持てそうです。既に数千匹いそうなので、サナギが羽化すれば更に増えそうなのと、既にサイクルができていそうな感じです。この蟻は、卵から成虫までのサイクルが速いのかな?
(オオズアリのコロニー)
この蟻の繁殖力は期待通りで、オマケに多雌なので、比較的大きな巣でも、あっさりと埋めてしまいそうな勢いがあります。トビイロシワアリが今季ダメだった場合の控え選手でしたが、もはやオオズアリこそが期待のホープでしょうかね?比較的大きめのゴキブリ等でも、一晩でたいらげる食欲も素晴らしい。今日はタコを与えましたが、かなりの量を食べてくれました。ちなみにタコはトビイロシワアリやトビイロケアリ、クロオオアリにムネアカオオアリと皆食べてくれました。
(トビイロケアリの新女王)
こちら、先日採集してきたトビイロケアリの新女王です。何故新女王なのにワーカーや繭があるの?という感じですが、他からの移植です。最初は繭だけ入れていたのですが、それが1時間後ぐらいに2匹羽化して液体交換してたので、もしかしてと何匹か成虫を入れたらすぐになじみました。ケアリは寄生もされやすい体質なので、同種ならば匂いさえ共通であれば、あっさりこういうことができるのかもしれません。
この点では、トビイロシワアリは難しかったですね。最近、他のコロニーのオスと交尾させた個体は、巣に戻すと殺されてしまう事に気がつきました。その中でも定着する個体はいるようですが、少数です。卵の匂いが違うのかもしれません。同じコロニーのオスと交尾させると、そうはならないのですが・・
とりあえず、トビイロケアリですが、このように初期にブーストかける事ができたら、今年のうちにけっこう増えるのかもしれないと期待します。
(クロナガアリ新女王と初のワーカー)
こちら、収穫アリで種子食のクロナガアリです、試験管巣で飼っているのですが、屈折して綺麗に撮れません。うちのインコと餌を共通化できるのではないか?と飼い始めました。予想通り、インコのペレットも食べてくれるので、飼育は楽でしょう。ただ、作品に使える性質かどうかは微妙です。
4月に飼育を始めましたが、ワーカーの羽化まで2か月かかりました。けっこうサイクルが長いですね。
この他まだアミメアリとかいるのですが、コロニーの数が増えすぎました・・現在結婚飛行も多い蟻なわけですが、増やさないように気をつけなければ・・