ネズミを以前捕まえて、山に逃がした。残念な事だが、このネズミの子供は殺してしまった。助ける事が出来なかったのだ。子供の兄弟たちは、兄弟を助けるためなのか、次々に罠に入ってしまった。ネズミは、仲間の苦痛を共感する能力を持っていて、仲間を助けようとする。人間の考え出した罠は、この性質を利用しているのかもしれない。
この親ネズミだけは、普通の昔ながらの籠型の罠で捕まえる事ができたので、助ける事ができた。
クマネズミは、あまりに頭が良いので、捕まえるのにも致命傷を与えるような仕掛けが必要だったりする。他に方法が無かったのだろうか?
ぼくは、基本的に生き物を殺したくはない。残念ながら、生き物を食って生きてはいるが、それは望んだ事ではない。
ここまでして生きて何になるのだろう?
ここまでして生きて何になるのだろう?
べつに、子孫を残したいわけでもないし、ぼく自身は滅びるべき遺伝子を持っていると思っている。仮に、ぼくが子孫を残した場合、半分は自閉症スペクトラム障害を持って生まれる事になる。遺伝するのだ。
ここまで、とても苦しい人生だったし、今は、歩くこともしんどい。体力は、そもそも無かったが、今は更に無くなってしまって、老人のようだ・・生きてて、あまり良いところも無かったような気がする。こんな人生は、ぼくで終わりで良いのではないか?
学習障害で、圧倒的な劣勢に立たされていたが、なんとか頑張ろうと思った。ピンポイントで、花火のようなものを上げる事は出来たが、それも続かない。それが限界で、何度も倒れた・・
こうして文章を書くにも、頭に激痛が走る。なんだろう?戦おうとすると、心臓がきしむように痛む。何かで、本気で戦おうとすると、心臓神経症を起こす。写真新世紀のグランプリ選考会の時も、それが起こった。何か神経の回路がおかしいとしか言いようがない。なんでこんな体なんだろう?これを続けて意味があるのだろうか?
自閉症スペクトラム障害を持つぼくには、共感性が乏しいらしい・・そうか・・他の人は、もっと共感力もあって、いわゆる人間らしいのだろう。たぶん、その共感力に、ぼくは生かされてきたのかもしれない。
そういえば、倒れても、ぼくは、誰かに手を差し伸べられて生きている。ぼくには、それを返す力が無いのに、そうやって生きながらえてきた。
ただ、それだけでは、ぼくはダメだろう・・
何か、世の中のためになることをしたい。それが何なのかは、ぼくには分からないのだが。