2017年08月16日

「きよこのくら」だいたい見えてきました

シーケンス 01.jpg
あまり、人の作品を見ていないため、なんとも言えない部分もありますが、「きよこのくら」では、色々と新しいアプローチを行っております。
現在見えている写真ですが、これの背景である、清子の蔵の中身はストップモーションアニメーションによって動いています。これは、作品の中を通して、蔵の内部の映像は、ほぼアニメーションということで、ドローイングアニメーションと合わせれば、20分を超えるアニメーションで、膨大な枚数を要するアニメーション作品でもあるということです。蔵の内部のアニメーションは、秒間24枚のフルアニメーションで、非常に滑らかに動き更に複数のレイヤーを重ねているため、短い時間で数万枚のアニメーションを消耗する内容になっています。
そういったこともあって、処理は大変に重くPCは2台ほど破損してしまいました。もう修理しましたが・・
技術的な部分はそうなんですが、この蔵でストップモーションアニメーションを行うという事は、自らも、この蔵の解体に参加することでもあり、その部分そのものも、ある種のドキュメンタリーとして見ていただけたら、作品としての視野も広がるのではないかと思っています。
上の写真は、その壊れ腐敗していく蔵の中で、奏者の坂本弘道さんがライブで追悼曲を送っているという映像です。
ここで注目したいことは、この破壊活動によって、新たな永瀬清子像が生まれてくるということでしょうか・・破壊と創造というのは表裏一体ということに他なりません。
これは、ある種の、蔵の葬儀でもありますし、そのドキュメンタリーと、実際に人にインタビューしたトークが、蔵の記憶のように目まぐるしく動きます。

シーケンス 01.Still004.jpg
二階堂和美さんが読む、「あけがたにくる人よ」に関しては、全編アニメーションを制作しており、それがエンディングまで続くという内容になっています。
この詩を再現するのにはアニメーションこそが相応しいと思ったので、かなり無理をして、6分あまりのアニメーションを作っています。
上のシーンは、「あけがたにくる人よ」の朗読が終わって、エンディングに向かっている映像ということになります。
これは、彼女が、あけがたに待っていた人(人とは限らず、物事、事象、詩のアイデア等も含まれる)のところに向かっているシーンということになります。
そこに連れていく案内人は、日本では非常に著名な詩人ということになりますが、彼自身も「あけがたにくる人」の一部なのではないかと、ぼく自身は思っています。

最終的な結論としては、彼女の撒いた種は、目まぐるしく発芽して生えていく・・そういったものを描いています。

この作品は、あくまでもドキュメンタリー作品なのかもしれませんが、インタビュー、蔵の破壊、ストップモーションアニメーション、ドローイングアニメーションが融合した実験映像作品で、新たな映像の地平が描けているのではないかと思っています。

ぼくとしては、少々ファンタジーな部分もあって、センチメンタルな要素を含む作品でもあると思います。

posted by 超画伯 at 14:48| Comment(0) | TrackBack(0) | きよこのくら関連
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