2017年01月08日

永瀬清子について調べているものの

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永瀬清子について調べているものの、意外に資料が少ないのと、絶版になってしまった本も多くて、あまり読むこともできません。
あと、膨大な撮影と編集のため、時間そのものが無いというのもあります。
今日記事が書けているのも、たまたま手の手術で、作業を禁止されているからであって、明日には作業も再開する予定です。
この企画そのものが、決定から開始まで2週間足らずで始めていて、3月の解体までに先にやらなければならない事が多すぎますし、なかなか人を訪ねる事が出来ないことから、先に素材を作るという方法で制作しています。なので、当然ながら勘に頼ることも多いのですが、ぼくが聞いた断片から得られたイメージというのが、意外にも永瀬清子本人に対して言われるイメージに近いらしく、なんとなくですが、世界観をつかんでいるという気もします。
彼女の実績を追うと、戦後という時代を考えますと偉人と言える存在だと思いますし。農業から詩のヒントを得るというところにも共感しております。
ただ、世界を見る目という点では、ぼくは保守的な人間ですし、基本的には反対の思想を持っていると思います。世界が繋がったとして、どうやって治安を守り、富の再分配をするのか?ということを考えるとき、ぼくには世界の統一のような考え方は無理だというのが前提としてあります。人間はそれには幼なすぎますし、その幼さが加速しているのが今という感じで見ています。現代だからこそ見える事なのかもしれませんが、この世界は色々なバランスによって保たれていて、それが崩れ去れば力のみが支配する世界が待っているという点では、以前の戦前もそうだったのではないかと思っています。戦乱を経験している人からすれば、その状態からより良い方向に引っ張るという意味で、かつての平和的思想は有効だったかもしれませんが、現在では、そういった地球市民的意識は、グローバル資本の餌食になる状態に至っているように思えます。もちろんこれは、永瀬清子さんと、ぼくが生きる時代が違いうからこそ起こる考え方の違いなのだと思っています。その時代その時代で考え方というのは変わらなければ生きてはいけない現実というものが存在するということでしょうね・・より良い判断というものは、本当は、その時代に生きる人たちが色々と考えていかないければならない事なのでしょう。多くの人たちは過去ばかり見たり、それすらも見ず、より軽薄なものを好んで考えないようにしようという風潮すら感じますが・・

ぼくが、永瀬清子という人に対して偉業と感じる部分の一つには、ハンセン病患者との関りというものがあります。政策としては、日本は、その分野では非常に遅れた政策を当時行っていたわけですし、当然ながら差別も根強かった時代に何十年も、長島愛生園に通って詩等を教えていたことです。
記念館に行ったり、本などを読んで思ったことですが、意外なほど、この部分に関しては空白で、書かれておらず、ぼく自身はこの点に関しては触れたいと思っています。
もう一つ思うことですが、永瀬清子とういう人が書いた本も絶版が多く、残るものが少ないということが気になっています。この人が行ってきたことや、人物像を知れば知るほど、何故この人が、それほど有名ではないのかが不思議ですし、現在だからこそ読んでほしい内容の本も何冊かあります。残念な事にそれは古本を探すことになるかもしれません。

生家の蔵は、この撮影をもって消えることが予定としてあります。
ですが、ぼくが思うに、同時に永瀬清子という人の痕跡も消えていくという空気も感じております。
そうならないために、ぼくも何とか頭を使ってみるつもりですが、これは、ぼくという小さな存在だけでは不可能なことでもあります。多くの人の支えがあって、やっと永瀬清子という人が再び現代に蘇るのではないかと思っています。
彼女が師と仰ぐ、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」の詩は、たしか、この永瀬清子さんが探し出したものだったかと思いますが、生前それほどでもなかった宮沢賢治が、有名になったのは、こういった人々の活躍があったこともあると思います。
そういう活動というものは地道な継続が必要なのではないかと思っております。

posted by 超画伯 at 02:42| Comment(2) | TrackBack(0) | きよこのくら関連
この記事へのコメント
赤磐市でいらっしゃると、永瀬清子保存会はご存じと思います?岡山市立岡北中学、正門を入ると校歌碑がございます、永瀬清子作詞。
私の住所:赤磐市桜が丘西1丁目9-7 
アトリエ ヴィジット:音の絵 、ルプラ 086-958-5278
私:分島英二 090-8713-7711、フェイスブックでご連絡とれます。
Posted by 分島英二 at 2017年01月09日 11:07
ご連絡ありがとうございます。
現在、非常に時間が無い中の制作なので、3月が終わるまでは、自由がききそうもありません。
また4月ぐらいになったら、そちらも見てみようかと思います。
よろしくお願いいたします。
Posted by 中村 at 2017年01月09日 18:13
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