2015年04月28日

「薔薇と祭壇」展について

Bara to saidan from Tomomichi Nakamura on Vimeo.


昨年2014年より、作品”スピリッツ”の制作を開始するにつき、作品の展示とパーツ制作、およびアート等のディスカウント活動を開始しました。
この活動により、多くの人が、自分から離れていくだろうと思ってましたが、予想外に味方ができてきました。
そんな中、いち早く声をかけてくださってのが、サロン「薔薇と迷宮」オーナーの月影詩歩さんでした。
これは、このシリーズ最初の展示である、”総社吉日が辻”という県の事業で展示をするにつき、フェイスブック等で開始した、ぼくの書き込みに対して、彼女が声をかけてきたことによります。
そして、その流れから、自然に展覧会をさせていただくことになりました。これは、ぼくにとって非常に久しぶりの個展でもあり、十数年ぶりの個展になりました。

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展覧会の約束をした後、その帰りに決めた展覧会名は「薔薇と祭壇」
これは、薔薇と迷宮の店内の形状、そして、店名と福山市のシンボルでもある薔薇から、すぐに決まった題名となります。
”スピリッツ”はパーツ構成形の作品で、さまざまな形に変化していきます。
展示形態に関しては、前回は原始的な宗教形態のようなものであったのに対し、曼荼羅形式での、自己の写し身としての展示ということになりました、副葬品である小さな絵画に関してはその世界の要素として配置しています。

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今回新たに制作したパーツの中に、経本とろうそく立てがあります。ろうそく立てに関しては、この薔薇と迷宮から来たイメージで、花もイメージした円形のものになりました。
そして、経本に関しては、熱い視線を感じる例のイメージを皮肉ったものです。
コミュ二ティーアートをはじめ、感じることですが、現在の作品に感じるのは他者の目線です。そして、その目線により、多くの人の行動は限られていくことになり、アーティストと名乗る者までが、その他大勢の目線による、同調圧力により萎縮化して、その作品は等価値化しつつあるというのが、地方に住んでいて感じる感想ということになります。
地方において感じるのは、大都市圏に対して非常に見通しが利くということで、そういった現象がいち早く見られることになります。
当然ながら、そういったものは、言葉の定義や一般常識など、制度の中でがんじがらめになったものですし、既存の価値観の中みでのチョイスでもありますし、本来のアートの役割を大きく損ねるものでもありなすし、形態としては、むしろデザインに近いものといったほうが良いかもしれません。
これを、アートといい、その言葉を無意味化する現象が地方創生等もかれめられ、全国で起こりつつあるという感じでしょうか?
当然ながら、そこで行われるのは、既存のイメージのリサイクルということになると思います。
これは、単純にアートの問題というだけでなく、現代の問題とも言えて、こういった多数の目線に対する意識から、いびつな萎縮した社会が形成されているともとれるわけです。
現在のアート等はそれが非常に分かりやすい状態で現れているのであり、現代の縮図としても皆さんに理解していただきやすいものとして、ある意味注目していただきたい部分でもあります。

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ぼくの展示につき、月影さんの応援もあって、さまざまな新聞社によって記事が書かれることになります。
その中でも印象深いのがこの記事で、これは言わば記者の方が作品に同調して書いた記事という印象を受けました。
問題は、その他多くの場面で起こっているのであって、それを感じる他ジャンルの方も多くおられるということかもしれません。
こういった内容は、普通に考えれば、特定人物ではなく、読者も含めた多数の人たちを指すのであり、更にクリーンに収めたい文化記事としては、非常に珍しい記事になったと思います。

以下は、フェイスブックより、この展覧会関係の記事をコピペしようと思います。
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薔薇と迷宮行ってきました
ごちそうさまでした
4月に展覧会と上映会やりますので、よろしくお願いいたします

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先日話しながら思ったんだけど
地方地方とか言いながら、実はぜんぜん地方ではなくて中央
まぁ、未だに県外から人呼んで喜んでいるのが実態で、実の所、地元の人材が育つことそのものを内心拒んでいる風潮が昔からあると思う
若い連中にも面白いのがいるけど、可愛がられているのはもっぱら中間の連中が可愛がっている手駒ばかりで、素人目に見ても、岡山県境かそのラインの影響の外に出れば通用しないような連中がほとんどだよね
そういったのが、コミュニティーアートとかで県内サーカスをやってるのが実態で東京やら外国やらから人を呼んだら成果だと思っている連中が多い
実の所、それって県というか地方の成果でも何でもなくて、あくまでその外の成果だよね・・県民になるわけでもないし
まっとうな作家とか育てて、外でも活躍できるようにしたら、それは成果だと思う。
そういった土壌があって、地方にいながらも何処でも活躍できる環境があることが、文化面だけで言えば地方の成果なんだろうと思う
そうなるとサーカス一団は困るんだろうけど、どー見ても作家とかやる気無いよね
わけのわからん権力闘争だけやる気の人もいるけど
ここまで言えば、何故地方が発展しないかなんてすぐ分かると思う
そういう思考が切り替わらないから、何時までたっても中央集権体質なんだろうけど・・とかいう中央もパリとかロンドンとかから呼んで似たようなことしてるあたり、メンタリティーは似たようなもんなんだろうけど・・
というか日本人を外に紹介しろよ・・実力が無い?見る連中の実力が無いんだろう・・つまらん奴紹介しても、そりゃ無駄だわ
でも、日本は良い国ですよ・・教育受けなくても底辺でもある程度作品作れるし、ある程度の成果は出すことができるし・・欧米で底辺とかだったら、そりゃ悲惨でしょう

2/19

今、吉田松陰のことやってるらしいな
地上波つながってないから見てないけど
「諸君、狂いたまえ。」
って、終わった世の中では輝く言葉だな
モノつくる頭逝ってるのいないかな・・
岡山なんて特にいそうなんだが
頭おかしいフリしてるのとかじゃなくて・・
いたら一緒に遊びたい

2/25

以下の情報でやります
今入稿したし、明日はもう出かけるし
もう決めてしまったから、やるということで・・
自分でこういうの作ったら、あまり派手なことは書けないですな
他人が作ったら赤面するぐらい派手なこと書いてることがありますが・・
しかし、精一杯”怒涛”という字を入れてみた
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チラシできたんで、薔薇と迷宮に置いてきた
数人でかなりお喋りしたけど、たぶん自分が一番喋ってた
もちろん内容はアートのディスカウント
ある人から、ぼくも知らない性上納の話とか出て面白かっ
手駒システムだけに本当にありそうな気がするわ
他、新聞記者さんに新聞の悪口とか言いたい放題した
あと、信者体質が引き起こす日本人劣化論とか

最後には表現はどうしたら良いんかなぁという話になった
それが分かってりゃ誰も苦労しないか・・

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こういうの買った
http://www.amazon.co.jp/gp/product/B005SZTM1K…
書類全部書いた
作業はあと4割で終了
次は制作・・間に合うか・・
英語が喋れないのが痛い・・勉強したいのだが、残念なことに時間がない
とりあえず垂れ流しておく

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今日も薔薇と迷宮に行く
なんか魅力のある店だ
今日は月影さんが朝日新聞の記者さんを呼んでくれた
ちなみに朝日といえば、慰安婦問題とかで、長年ぼくがディスカウントしてきた新聞社だ
ぼくは、これを新手の戦争準備だと批判してきたわけだが、それはさておき記者さんは面白い人だった
ここに行くと、いつも何か出会いがあるような気がする

当然ながら、現在のアートが及ぼす、文化や社会への弊害についての話をした
つまるところ、共感という言葉をミスリードし、それによって一般社会との共通項の薄そうな作品を排除し、どや顔していた群れの面々
一般社会との共通項のある作品で共感する・・つまり誰もが既に分かっているようなものを出して「これいいよね〜」とか何の発見も無い状態で納得しあうような発展性の無い寄り合い
そして、その流行り言葉にすぐ流される主体性の無いアーティスト
それらによって、明確に目に見える形で劣化した文化
もっとも創造性とは縁とおい愚行を行い続ける面々について
そして、そういう劣化した表現世界でしか生きることが出来ない集団による、そういう世界の啓蒙などの話をした
とりあえず、意味も無くアートをディスカウントしているわけではない
現在のアートに3年関われば、その劣化は目で見て分かるレベルだ
そして、そういうシーンをミスリードしてきた筆頭に挙げられるBT倒産ざま〜の話をした。これを真に受ける田舎モノは実に多かった
次のキーワードを待ちわびているアーティストをニヤニヤしながら見るのも良いかもしれないが、個人的にはこういうことを指摘する必要があるように感じる
少なくとも、今日話した面々は、今の終わりというものを感じ取っていたように思う

あと、共通の知人についての話をした
ぼくが復活を願っている知人の話などだけど、偶然にも月影さんも知っていた
鑑賞者の作品に対する耐性、そして文化に対する耐性についての話になったが、現在はそれが著しく落ちている状態だと言わざるを得ない
現在の文化に対する耐性力では、彼女の作品を一地方で見せることは困難だろう
見る側もまた洗脳されているわけで、日本の社会で一般に思われている共感という言葉にとらわれ、一般的に共感されるもの意外に関われば悪しき事態が起こるぐらいに考えているフシすらあるように見える
それも、共感社会がもたらした弊害で、良いことさえ言えば良い事が起こるという幻想・・それを社会のスタンダードということにすれば、一時的には皆が納得して、一部の人の利にはなるかもしれないが、それはやがて腐敗を招く・・もつと言えば、そういうのは問題の解決能力を奪うものだ・・そして問題が更に拡大しているのが今だといえば、どれだけの人が納得できるだろうか・・


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次の月間ギャラリー小倉正史現代美術講座にて、まちアートマネジメント講座 総社吉日が辻 にて展示した作品”スピリッツ 展示バージョン01"が紹介されます。
よろしくお願いいたします。


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できた

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今日は家の大掃除をした
夕方から、チエロ演奏者で音楽家の坂本弘道さんとジョイフルでお話をした
とりあえず、作品に関して濃い話が出来て面白かった
次の作品”スピリッツ”に関することですが・・
とりあえず、世界が狭いことを再確認で、色々と同じ場所や関係者が共通であることを再確認した
CDもらった
夜は、陶芸家の芝さんのところで、そばを食った
何故か半分ぐらいが外国人だった
なんか面白かったけど、つまり今日は作品の制作をしていない・・
こういう日もあるな
今貰ったCD聴いてるけど、良い人だな
それはよく分かるよ


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ベニヤ板が高くなった
今までは一枚あたり150円以内で収まってたけど、今は200円を超えてしまった
こういうものも、けっこう値段が変動するんだな
そもそもの目的が、制作費の削減のためだっただけに痛い話だ
キャンバスは高いのだ
しかし、慣れてしまうと板というのは実に描きやすく、もうキャンバスに戻ることはできそうもない
あと、キャンバスに描いていれば、今のような形態を思いつかなかったかもしれない・・怪我の功名だな
まぁ、成功したとかそんなわけでもないし、功名も何も無いわけだが
ちなみに、金属ユニットと絵のセットだとしても、キャンバス一枚より安かったりする
おかげさまで、今回の展覧会も安価にできそうだ
高価なら最初から断念してる
あと月影さんには感謝だな
飲食なら確実に引くところだが、声をかけていただいた
個人的に怖いとかキモイとか思って描いているわけではなく、無理なくナチュラルにに描いている・・あざとさは無い自信ならある
今日日珍しい審美眼のある方だ
いや、ぼくのが美しいと言っているわけではなくて・・
大半は、マニュアルとか人目とかフェイスブックを気にしたチョイスを行う昨今では希少な存在だ
最近はクレームも怖れて説明責任も面倒くさいから、どうでも良いチョイスをするのが普通になって、本当に何も無くなってしまった
そんな中でも、おかげさまで個展もできる


https://www.facebook.com/pages/%E8%96%94%E8%96%87%E3%81%A8%E8%BF%B7%E5%AE%AE/322797351068994?fref=pb&hc_location=profile_browser


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あと2日ほどで制作は終わりそうだな
すでに絵はけっこうあるけど、展示をさせてもらえるのに以前と同じではと思い、4枚ほど描いた
キャラクターとかを描いているわけではなく、これは曼荼羅のパーツみたいなもんです
プログラム”スピリッツ”の一環になります
分かる人にだけ分かれば良いと思う
色々なものが見えてくるよ・・たぶん


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あさっては展示の準備なのだけど、今日既に車に乗せた
いきなり乗せると必ず何か忘れるので、早めに準備しておくと途中で忘れているものに気がついたりする
とりあえずなんだけど、明日も何か悪あがきで描いてみる
しかし何だ・・心配なのは、やはり店の営業妨害にならないかだ
個人的には良いのだが、自分あまり人気ないし、作品が妙な雰囲気だしてるから、客足が遠のかないか心配だ
しかし既に手遅れなので、展示するしかない
とりあえず、店は良い店なので、自分には関係なく人が来ると良いだろう
残念なことに、作品は見えてしまうけど
ぼくがいるときは、適当に話しかけてください、適当なことをベラベラ喋りますんで
残念会が好きな方大歓迎、ぼくと残念な話を閉店までやりましょう


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展示欲求が凄まじい状態だ
一刻も早くローソクに着火したい


ところでなんだが、ぼくのは色々とアートとして間違っていると、聞いたことがある
どうやら正しいアートというのがあるようだ
個人的には、自分がやってることのカテゴライズすらどうでも良いが、正しいアートを提唱する偉い先生と対談したい
ぼくは勉強不足どころか勉強して無いので、正しいアートの知識を持ち合わせていない悲しい奴なのだ
そういう偉い先生はイタコ芸に長けていて、過去の偉い先生の言葉を脳内の引き出しから取り出して、我が身に宿して語るのである
更には脳内で増幅した過去の偉大なる先生の御姿は神の領域にまで昇華して、その言葉を我が知識として吸収している彼の絶対的な自信の源となっているのだ
ぼくはイタコは信じないけど、イタコ芸は見ていて面白いと思う
そういうのを、言いたい所まで言わせて、ツッコミを入れるというのはどうだろう?
ツッコミは深ければ深いほど良い
イタコ先生の引き出しが何処まであるのかは未知数だが、実体験を話しているとも思えないので、過去の偉い先生の体験談から必死に回答を導き出そうとするかもしれない・・所詮、他人の体験だし途中から回答に苦しむかもしれないけど
つまり修行が足りないのである
そこで「で、正しいアートとは何ぞや?」と聞いてみたい


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現在絵を描いてます
展示は明後日からですが、バタバタすると思いますので今のうちにアップしておきます。
よろしくお願いいたします。

中村智道 画家 / アニメーション作家


中村智道は、国際的には日本を代表する「ユニーク」なアニメーション作家です。「ユニーク」というのは、「他に類を見ない」、「独特な」(大辞泉)というように理解されるでしょうが、それだけではなく、語源的にはもっと強く、「ただ1つある」、「ただ1人でいる」と受け取れるでしょう。実は、この点が重要なのです。アニメーションは、現実には、集団的な組織体によって制作されるのが普通のありかたです。動くイメージを作りだすためには、何人もが共同して作業をするのが能率的だからです。ところが中村智道の場合は、音楽と声優は別ですが、そのほかのイメージにかかわる重要な作業と編集は、「ただ1人」でしているのです。国際的な映画祭の場で、中村智道のそうした制作のありかたが知られると,だれもが驚きあきれます。アニメーションは、もう、企業のようなかたちでしか制作されないというのが、常識になっているのでしょう。
 この中村智道のユニークさは、もともと彼が画家であり、いまも画家でありつづけていることから来ています。絵画というアートでは、追求と制作は、ただ1人でするのが基本です。しかも彼は、その追求と制作を並の人以上の能力と努力によって押し進め、いまもその成果を示しつづけています。彼のイメージの出発点となるデッサンや絵具による彩色の技術的な厳密さには、どれほど彼が完璧さを求めて、1人きりでの研鑽を積んできているのか、如実に表れています。そしてまた、それこそユニークな、彼の精神と思想が、その追求と制作を根底において動かしていることが知られるのです。こうした彼の画家としてのありかたが、アニメーション作家としてのありかたと結びついていること、それが、通常のアニメーションとはかけ離れた、中村智道のアニメーション作品をもちびいているのですし、また,それが逆に彼の絵画に回帰して、通常の絵画ともかけ離れた、中村智道の絵画の世界を現出しているのです。

小倉正史


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展示できた
月影さま
長々とお付き合いとお食事ありがとうございました。

本日より展覧会です
よろしくお願いいたします
https://www.facebook.com/events/887134461310024/


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今日は、薔薇と迷宮にいます


現代の悪霊とはいったい何なのか!?
皆さま
ぼくと一緒に悪霊退散しませんか?

http://tyogahaku.sblo.jp/article/116388235.html


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展覧会一日目終わった
今日は、毎日新聞さんの取材でしたが、とても素敵な記事を書いて頂いた
「ぼくは、これは使えないと思いますが、ぶっちゃけ言います。
これは、現在のポリティカリーコレクトばかりに支配され、それに対しなにも言えなくなった世の中に対する嫌味です。」
これは、このフェイスブックならびに、他のメディア、芸術関係も含め、一種の脅迫であり、世の中を劣化させるものであるという言葉
この中でも”嫌味”という言葉をあえて使い、そして新聞というメディアで、文化を取り上げる以上使われることは無いだろう言葉を記事に書き、記者さん自身、私も思うところがあると、ぼくにその場で書いた記事を見せてくれた
ぼくは、なんだか痛快で、その場で笑ってしまいましたが、その覚悟に対して敬意を記すとともに、感謝させていただきます。


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毎日新聞のこの記事の見出しとか面白すぎ
これは、ぼくを介した菅沼さん自身の表現でもあるな
こうなると、やっと表現活動らしくなってくるよね
こりゃ菅沼さん月影さんぼくの三連コンボみたいなもんだな
菅沼さん月影さんありがとう


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先日は、疲れもあったので寝る予定だったが、結局の所、新聞の取材との事で出かけることになった。
それでも、そういうことに苦痛を感じないのは月影詩歩さんという”薔薇と迷宮”のオーナーの存在が大きいと思う。
ぼくは文章がアレなので、あまり書かないほうが良いかもしれないが、彼女について誰かが何かを書く必要があると思う。
ということで長文を書く。

まず、福山でこの店を運営しているところだが、こういう店は存在するかもしれないが、本来、福山にはそれを受けるだけの人口というかキャパがそもそもは無いように思える。しかし、この店と月影さんのような存在こそが、この街には必要で、このオーソドックスな地方都市の典型のような街の中の少し変わった人が訪れる場所といった感じになっている。
少し本質的なことを書くと、もし仮にこういうビジュアルの店があるとして、そういう所の主人はまずもって左翼思想に染まっているケースが多く、ぼくがポリティカリーコレクトに対して批判するのは、そういう部分からも来ている。
要は色々な考えが集まるというよりは、似たような思想統一された集団がヤンキーのようにたむろしている場所が圧倒的に多いということだ。
そういうところで表層的な話に拍手喝采していたり、お約束的な善悪論に近いような話を聞いて「は?」とか思って近づけないというのが実態だ。
本人たちは、斜にかまえているつもりかもしれないが、こういう連中が社会におけるマイノリティーというには数が多く、社会に抑圧されたとか言いながら、自分たちがどれだけ抑圧的な集団なのかを理解していない
所詮は群れでありユニークな考えが交錯する場所というわけでもなく、同じような考え方の中に序列があるだけで、発言力がある人にただ付いていくという感じの社会が形成され、それが合わない場合は内部分裂するといった感じだろうか?それもまた群れであり、序列であり、権力を否定しながらも、誰よりも彼らが嫌うはずの権力者の資質を持って、それを振りかざす人間が多いと言うか、それに酷い目にあった人は間違いなく多いだろうと思う。
追放できるスペースがあれば、それで終わるのかもしれないが、それが無ければ彼らが粛清と手段に走るというのは、構造的には道理だと思う。
文化の発信地とか言われるものが形成されはじめた時代の時代背景を含めて、残念なことに非常に残念な左翼思想に染まった人たちと、そのネットワークによって文化の発信というものが行われながら現在に至っているように思う。当然ながら流動性の無いものに進化は無く、何十年も前の作品も今の作品も似たようなものであり、それが固定化して「こういうのがアートなんだろう」というものがリサイクルされている状態だろう。
一言で言えば思想的なヤンキーのような集団で知性を感じられないのだ
そういった連中が、未だにかつてのレジェンドを語っているのを聞いたとき、寒気すら感じることがある。
まぁ、ぼくが彼らを批判するのは無意味だろう・・何故ならば、彼らは絶対的に正しいのだ・・正しい考えを改める必要がどこにあるというのだろうか?と・・いうことだ。

月影さんと、その店のあり方についての話ですが、それとはけっこう対照的な存在で、群れ社会ではなく、そういった意味で稀有な存在と言えると思う。
自然に起こることだが、ぼくの周りにも、仲は良いけど作品は別という人が多い・・そういった意味で、魅力的な個人というのが少ないながらも、ぼくの親しい友人関係と言えると思うし、それについては誇りに思うところだ。
今回の展覧会も自然な流れだった
ぼくの作品についてだが、良いとされているものに対する批判であり、これにはリスクがともなう。
そもそもぼくは集団に属していないので、作っても発表できないかもしれないというリスクはあるものの、これによって誰かに追放されるとか、そもそも客もいないので、客が減ってこまるとか、そういうのは無い訳だ
集団心理が悪い方に働いた場合、これに関わることそのものが、自分の評判を落とすという判断が働く可能性がある。
もちろん、そういったことは本来問題にはならないはずだが、現在の”共感型社会”では本心では良いと思っていなくても、良い人と思われる必要性があることから、一般的に良いと言われている事に関しては不本意ながら良いと言っているケースは多々あるように思える。もちろんその逆で、一般的に悪いとされそうなものを良いと思っていても、自分も悪いと思われるかもしれないという心理から、良いとも言えないので関わらないというケースも存在すると思う。
ぼくは、自分のことを良く思ってくれている人に対しては意外に気を使うので、この点を気にしていたわけだが、それは彼女にとっては重要な問題では無かったのかもしれない。
ぼくにも「まさか」という先入観があって、このぼくが住んでいる近辺に、そういう人がいるとは思っていなかったというのがある。
彼女は、純粋に自分がやりたいことをやっているのであって、ぼくが心配するのはおかしな話だということだ
有名無名に関わらず、やりたいことをやる・・発表したいものを発表する、好きなものと関わる、というのは、彼女自身の審美眼を鍛えることになると思うし、自信の表れにもなると思うし、そういった場所から創造的なものが生まれる可能性は大いにあるということ。
そして気に入らないものは、それが有名人のものであっても断わるというのは、実は評価の世界では非常に重要なことだ。
それは一種の信頼というものに近いかもしれない。

例としてコミュニティーアートというのが横行しているので分かりやすいと思うが、あれは”無難なもの”は何でも入れて、可能であれば有名人の羅列でもしておけば良いという程度であって、文化そのものの発展とか、誰かを紹介したいというよりは、単純に中間管理職のような人が有名になりたいといったものに見える。
故に、単純に有名人を呼んだとか、そういう話に終始して、ハイ次という感じになる。
そして、この場合の無名な作家の利点としては、経歴欄に有名人がいるとかそういう感じになり、作品そのものというよりは、そちらのほうが重要ということになる。
テーマ性も希薄な場所では、作品が輝きにくく、さらに一般大衆の目線を気にすることから、作品そのものにケチが付かないようにポリティカリーコレクトの集団になり多数派の中の最大公約数を目指すことから、作品の性質は似たようなものになってしまう・・その中の序列が彼らの評価なのかもしれない。
まぁ、デザインがアートを名乗り、序列をつくり、権威性を持たせようとしているのかもしれない。
デザインは共感型で間違いないため、新しいとかそういうものは不要と言えるし、それそのものは悪いとも思わない。ただ、これをアートとするのは問題で、デザインに新しい何かをもたらすものがあるとすれば、その外にある、変質的な人間が固執しながら作り上げる創造的なものが必要になるだろう。そうでなければ、彼らはコピーのコピーを作り続けることになるだろう。
そして、彼らのほうが、ずっとマジョリティーであるし、マンパワー的にも社会の影響力は大きめで、いわゆる商品等、社会に対する影響力は大きいため、社会の劣化に貢献することも多いということになるだろう。

どのようなジャンルでもそうだが、そのような異常性をもった人たちによって世界は恩恵を受けていると言えると思う。
そういう人たちを発信する場所こそが、文化を発信する場所なのであって、デザインがそれをもたらしているわけではないのは、ここまで言えば明確に分かりやすいとは思う。


良い意味で、時代に流されない彼女の存在は重要だ。それは、普遍的な価値観を持っているということであり、日本人に一番足りていない要素を持っているということになる。
日本での評価は当てにならないため、海外からの逆輸入というものが一般化したが、本来は自分たちが、きちんとした評価の場を持つことが重要で、この個性的ではない岡山から福山にかけての地域では、稀有なそういう場所を作り上げた人物ということになると思う。


4/14

今日はジョイフルでお茶を飲んだ
ただし、それだけで終わらないのがジョイフルなのだが、今日は喫煙席に座った
これは非常に重要な意味を含む
つまるところ、喫煙席には喫煙しないという選択肢もあるということだ

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先先日のことですが、鰹節に関する考察の話を聞きました
要はたとえ話なんですが、興味深い話でした。
鰹節を輸入するとして、一番偉いのは、その鰹節を最初に見つけた人だったか、あるいは持ってきた人だったかのような話。
そして、多くの人はダシを取り尽して、何の旨味も無くなった鰹節を未だに使い続けていると・・
要はコピーのコピーの話なのだと理解しました。
これは、岡山のような地方都市から見える世界を上手に現しているところがあります。
この話の中で一番偉い存在というのは、ぼくが言う所のイタコ芸※が上手な人、あるいは、ある創造物に関する翻訳者である上位のデザイナーということになるのでしょうか・・
この中に重要な人物が一人足りていないのですが、それは、この世界に鰹節をもたらした人物・・
鰹節を創った人物・・つまりクリエイターが存在しないという点です。


4/18


本日より福山上映開始です

よろしくお願いいたします。
http://tyogahaku.sblo.jp/article/119523847.html


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本日より福山上映開始です
よろしくお願いいたします。
http://tyogahaku.sblo.jp/article/119523847.html


4/20

上映会終わっちまったなぁ・・
とりあえず、2日連続4回の上映と、3回のアートディスカウント活動にはけっこうな体力いりました
このプログラム発動中はとりあえずアート下げは止めませんので、今後ともよろしくお願いいたします

ところで、実験系映像で、涙の上映会というのも不思議な感じでありました
とりあえず、血と爆発と自然が好きなぼくですが、「血の通ったイベント」と言われるのは初めてであります。
それが出来たのも、「薔薇と迷宮」の月影さんや小倉さんやお客さまのおかげです
ぼくの、狼藉を許していただいたご恩は忘れません


4/20


先日朝から異様な腹部の痛みとだるさと気持ち悪さがあったのですが、寝たら治ると思ってたのだけど今日も継続・・
耐えられなくなって救急に行ったら腎臓結石だった・・
残念
まだ尿管に残留
本当にタイミング悪いな


4/20


アクエリアスを飲み続けたら、やっと痛みが無くなった
しかし、今日は台無しだ
石は5ミリほどだったらしいが、このようなちっぽけな石に、ぼくのアートに対する怨念力が削がれるようでは、まだまだ修行が足りない
ところで、行動原理の話だが、ぼくは興味でかなり動くが、継続のためには他の情念が必要だ
正直な話「楽しい」という感情は持続力が無いような気がする・・すぐに飽きるのだ・・そういうものは、気がついてみれば、いつの間にか「責任」という面倒くさいものにすり替わっているのだ。これは重大な問題と言える
それに対して怨念は良いかもしれない・・なんといっても持続力があるし、パワーも絶大だ。数年でアートが改善されるとは到底思えないので、当分恨み続けることが可能だし、それは非常に現実的だ
そして、ぼくの中の漢が問題解決をしろと言っている。
作品”スピリッツ”が出来上がるまで、ぼくはアートの悪口を言い続けるだろう。
それがもたらすものは行動力である
マニュアル曰く、良いことを言わないと、悪い状況になるだって?
否!ここに、悪いことばかり言っても、良いことになることを証明しようと思う


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コングラッツレイション!
一応に、各社の記事が出揃ったようなので、ここで勝手にコンペを行った
そして、審査の結果、見事毎日新聞が受賞したので、ここに表彰する
受賞の理由だが、それは取材時に作家が言ったことをそのまま掲載するという記者の心意気に対して、審査員であるぼくが涙したためである


この表彰式は、ある日突然、勝手に行われるであろう

それを目撃するために、春の行楽日和には葬式に行こう!
そう、薔薇と迷宮へ
そして、祭壇の供え物でパーティーを行うのである
以上

審査員長 中村智道


4/21


ラジオ出演しました
FM岡山です
何の番組か分かりませんが、とりあえず放送されます
一緒に出演したのは大西千夏さんでありました。
とりあえず、「薔薇と迷宮」「てれやカフェ」の宣伝と、変態論とアートのディスカウントトークを行ったら、スポンサーの方にも喜んでいただけたので放送されるかな?

薔薇と迷宮に遊びに行ってよね
月影さんは現代の天野屋利兵衛ですよ
女だけど
人情溢れるこの店に行って、皆で語り合えば人生変わるよ


4/21


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今日は体を休めてたら、頭が勝手に回転して、こんな妄想した
実現性は極めて低いと思う
やはり、無駄なことを考えさせてはいけないので、早くアニメーションを制作しなければ・・


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由緒ある金勢大明神から、ありがたいご案内が来た
残念なことに、映画祭があるから大祭には行けないのだ
なので、代わりに誰かが行かなければ、金勢神はEDとなり、神通力を失った県民の金玉はパワーを失い、女にフラれるのが怖ろしくて男はナイーブになり、金玉VSナイーブ道の激突では、ついに金玉が破れ去り、ここに岡山県民は絶滅の危機を迎えるかもしれない
たぶん、金勢神の御姿を見るに、金勢神は女性をより好むのかもしれない
オッサンが行くよりも、若い女性が行けば、きっと喜ばれるはずだ
更には、それにより、参加してるオッサンも凄く喜ぶはず
オッサンのセクハラ発言も。この日ばかりは無礼講なのかもしれない
というわけで、皆で金勢大明神大祭に行こう!



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長いものに巻かれたがる、腑抜けたアーティストモドキ共によって、もはや岡山とその周辺の文化は風前の灯だ。
奴らは制度が大好きであり、その中でだけ動こうとするのである。
政府によって地方創生も掲げられ、内閣総理大臣と地方創生担当大臣のお膝元でもある中国地方は、今や戦国時代である!と言いたいところだが、制度が大好きなアーティストモドキが、何も考えず、安易にその制度に収まることは必至であると言えよう。
これならば、泥舟も安易に隔離が可能なのであり、そして誰も気がつかないまま静かに沈んでいくのである。
正確に言えば、地方創生そのものが悪いと言っている訳ではなく、それに安易に乗っかり、周囲の意見ばかりを取り入れた、既存の価値観のみで作られた出来の悪いデザインのような作品ばかり作っているような連中が悪いと言っているのである。
奴らの綺麗ごとに騙されてはいけない。そいつらはニセモノよ!
ホンモノは必ず制度を飛び越えてしまうのであり、その外に存在する!それにより、既存の古くさい価値観は崩壊し、新たな流れが生み出され、腐った水は浄化されるのである。そして、本来はそれがアートなのである。
そこでぼくは考えたのだが、今こそ全国の伏魔殿に潜んでいる変態たちを、この地に召還しなければならないのだろうか?
と思うのである。
だからこそ、今こそ女子会が必要なのである。


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ぼくは、ブログやここで書きこんだ文と絵を編集して本にしなければならない気がしてきた。
これを、ふざけたアート界に投下して奴らに無理やり見せるのである。
これを見て、少しでも悔いるならよし、もし何も分からないのであれば、身包みはがして美術館から放り出してやれ
すっ裸で放り出された野生には、きっと思考の泉があるはずだ。
なので、色々な所で日々思うことを書き続けなければならない



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今月27日(月)に、「薔薇と祭壇」展のクロージングおよび、表彰式、現代の悪霊退散、そして、”スピリッツ”の復活を祈願し、大祭を行います。
スピリッツにより清められた空間と、それにて浄化された供え物をお楽しみください。
よろしくおねがいいたします。
http://tyogahaku.sblo.jp/article/116388235.html



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いよいよ、この祭壇とも、お別れだな
終わったらすぐに東京か・・
まだ、何か色々足りない気がする
自分は全力を出したのだろうか



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「薔薇と祭壇」展 明日で最後となります。
http://tyogahaku.sblo.jp/article/122883011.html
美術評論家の小倉正史さんと在廊いたします。
是非お楽しみください。


そして、明後日より、映像アートの祭典 イメージフォーラム・フェスティバル2015が開催されます。
作品「天使モドキ」が、ニューフィルム・ジャパン 日本招待部門に正式招待され、東京では、30日、5日に上映されます。
プログラムはAプロ 日本アニメーション・パノラマ1 ニューナラティヴ
国際的にも大きく注目を集めている日本のインディペンデント・アニメーションを特集。
当方、チケットの販売もしておりますので、東京の方は、よろしくお願いいたします。


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現在、『薔薇と祭壇」展
大祭の最中であります。
これにて展示は終了になります。
後ほど詳細もアップできたらアップします。
皆さまありがとうございました。


Bara to saidan from Tomomichi Nakamura on Vimeo.


時代というか、自分というか、世の中というか、祭壇を飾ろうと思ってつくりました。
どういうジャンルとか、そういうのを考えずに行った展覧会でした。
最後にですが、ぼくの甘えにこたえてくれた、「薔薇と迷宮」の月影詩歩さんに感謝の言葉を言いたいと思います。
彼女のご協力が無ければ実現しなかった展覧会であることは間違いありません。
ありがとうございます。

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「薔薇と祭壇」展 展示完了
posted by 超画伯 at 14:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 展覧会
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